KiCadでガーバーファイルからちょっとしたリバースエンジニアリングをする.

KiCadには高性能なガーバービューアのgerbviewが搭載されていて他の回路図CADで描かれたガーバーも楽々読み込むことができる. 他のオープンソースハードウェアプロジェクト(以下,OSHプロジェクト)の成果物を眺めて参考にしたい場合などはこのgerbviewが地味に便利.

基本的にOSHプロジェクトはガーバーデータだけでなく回路図CADの.brdファイル(なんて呼んだらいいんだろこれ?ガーバーを生成する前段階の回路図CADで編集したりできる状態のファイル)も公開しているがCAD自体が高価な商用CADだったりしてちょっと見たいだけなのになんだかなぁってなることが結構ある.(OrCADとかAllegroならビューアをインストールすればいいだけなのでそんなにめんどくさくないけど)

そんな時に地味に便利なのがこのgerbview.ガーバーデータを

ファイル -> ガーバーファイルを読み込む

から全て読み込んで(.g*全て読み込むこと推奨)

ファイル -> PCBnewへエクスポート

を選ぶと.kicad_pcbや.brdファイルにエクスポートすることができる.これで使い慣れたKiCadのインターフェイスで他のOSHプロジェクトの成果物を堪能することも出来るし場合によっては編集することも可能(ライセンスはきっちり守りましょう).

他の回路図CADにはこの機能あるのかどうかよく知らないんだけど,というかどのCADも超強力なエクスポートインポート機能を搭載してる印象が強いんだけど妙な挙動を示すこともないし地味に使える機能です.